===商品企画・販売企画で成功に導く商品プロデュースを目指す有限会社クラフトワークのプロデューサー物欲ブログ===
CRAFTWORK Inc.



つづき・・・

そして肝心なハードの造り込みもなかなか良いんです。
iomegaの外付け2.5インチ用ハードディスクケースは・・・

15

左右にありますネジをはずすだけで・・・

16

内部にアクセスできます。

17

ここまでは「そんじょそこらの安物ハードディスクケース」とまったく変わりません。
ところがこのケースは・・・

18

ハーディスクを内部コネクタに接続した後に、さらに基盤へ2本のネジでガッチリと固定できる仕様になっているのです。
つまり「そんじょそこらの安物のハードディスクケース」とは異なりケースを振っても内部が揺れてガタガタと音をたてることなどがありません。
かなり強固なつくりとなっているのです。
ただしケースを振るほどの使い方をしている人がそんなにたくさんいないと思うので・・・

面倒なだけ(痛)!

ということで「そんじょそこらの安物のハードディスクケース」とはまったく差別化できるiomega社の開発者魂とも言えるズッコケタ意気込みが感じ取れます。
ここでiomega社がどんな会社かをちょっと知っておくとおもしろいですね。

PowerMacG3

iomega社と言えばPowerMac G3に採用された高速なZIPドライブを開発したメーカーです。
ZIPドライブとはフロッピーディスクのようにカートリッジ式で外付けハードディスクが500MBが主流であった時代では100Mの大容量データを簡単に持ち歩ける大変便利なメディアになるはずでした。

ZIP&MO


外付けZIPドライブの価格は当時2万円を切っており手軽な大容量メディア時代到来を感じさせました。 ところが高速ながら発売時100Mの容量はすでに先行発売されていました128MのMOドライブに容量負けしていました。

MO


日本ではすでにMOドライブが普及していたのです。
とどめはZIPドライブが普及する前に230MのMOドライブ発売されてしまったことです。
これにより日本人の目から見ればZIPドライブはPowerMacの値段をつり上げただけの不要品となってしまったのです。

jazz

そこでiomega社はJAZZという1Gという常識外れのメディアを誇るドライブを発売しますが、ZIPドライブとメディアの互換性がない上に、メディアがとてつもなく高額すぎたために日本ではちやほやされることもなくズッコケました。

時代をリードするとてつもない開発力のiomegaですが、こうした積み重ねから日本ではズッコケメーカーのイメージが強くすり込まれてしまったのです。
おまけに日本にはIO-DATA社という有名なパソコン周辺機器メーカーがあるので、パソコンショップでもiomegaの製品はありますかと尋ねると、ほとんどのショップでIO-DATAですかと聞き返されてしまう始末です。
そんなiomega社技術陣のアイディア満載のハーディスクケースのお値段は・・・

780円!

あれ〜

「そんじょそこらの安物のハードディスクケース」より安し〜し・・・

package

ショッピングフィールド

http://shoppingfeed.jp/items/?pid=0100&dm=u-king.ow&icd=S-0069

いくら良いモノ(必要とする人には良いモノ)を作っても、売れなければ横一列のお値段に落ち着くというわけですね。
商品企画のやり方がわからない工場が良く陥る「出来ちゃったけど・・・どうするの商品」にならないためにも、ターゲットを良く把握して作らなければ、結局、価格とのバランスで売れないディスカウント商品になってしまうということですね。

生鮮家電ゆえにスピーディーに行わなくてはならない商品企画・開発のむずかし〜ところです。
メーカーはユーザーニーズを把握ならが新たなユーザーニーズを作り出す。

深いわ〜

でもPowerBook G4 アルミニウム15インチを所有するあちきにとっては、このiomegaの外付け2.5インチ用ハードディスクケースは・・・

五つ星です!